今日オンラインで人と話していた時、私がタバコを辞めた経緯の話になった。
そもそも吸い始めたきっかけは、大学の剣道部に入部したことだった。周りの強い選手の一挙手一投足まで真似しようとして、その選手たちのほとんどがタバコを吸っていたので、そこまで真似してしまった。バカでしたよね(笑)、というくらいの話だ。
もちろん、タバコを吸うことで剣道が上達すると考えていたわけではない。ただ、剣道が強くない人間にとって、強い人の世界は原理的に見えていない。だからまずは全部真似することで、何か見えてくるものがあるだろうと——まあ、そんなところだった。
それ以来、タバコ20年選手になった。
辞めることになったのは、これも別の記事で書いたアトピー性皮膚炎のせいだ。皮膚がズル剥け状態でほぼ寝たきり、外出も必要最低限のスーパーとゴミ出しくらいだった時期、わざわざベランダに出るのも億劫だったし、何より煙が肌に触れるだけで不快だった。
そんな闘病生活の中で、タバコをやめることになった。完全に依存していたはずなのに、難なくやめられた。ほかに気を配らなければならないことが多すぎたのだ。
私は相手に、こんな話をした。「タバコは辞めたんですけど、2つのことを分けて考えてるんですよね」。
一つ目は、科学的に健康へ悪影響があると証明されているタバコをやめたのだから、私は以前よりずっと健康になったはずだ、という話である。めでたし、めでたし。
二つ目は、タバコを吸っていた頃に、それが原因だと思える不調を特に感じたことはなく、吸わなくなった後にも、明らかに調子がよくなった実感はない、という話である。
禁煙できたことは良いことに決まっている。私は——そう信じることにしている。なぜなら科学的に証明されているのだから。
アトピー性皮膚炎の治療を進めるにあたって、私は標準治療を選ばなかった。多くの関係者からともすれば魔女狩りに遭っている「脱ステ」というものを、盲目的に1年間継続した。
脱ステしたこととは、本当に、これっぽっちも関係なく、私の肌は強くなった。血液検査の改善時期がちょうど脱ステの時期と重なっていたのは、もちろんただの偶然である。
……本当に、そう思っている。
絶対的に正しい標準治療は、自分の症状に合った適切な強さのステロイドを適量、炎症箇所に適用していくことだ。症状が収まっても、そこでやめてはいけない。これこそが、アトピー性皮膚炎で悩む多くの人が従うべき「プロアクティブ療法」(ドヤ顔)だ。
これで症状が良くなっていくことが多いが、逆に悪化した場合はステロイドの強さが調整される。最強のステロイドでも効かなくなり、にっちもさっちもいかなくなった場合は、生物学的療法に移行するのが最良の方策だと説明されることが多い。標準治療によれば。
結局、私はいろんなことを、信じたり信じなかったりすることにしている。